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釣り下手日誌

林崎港の巻

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ブログを始めるにあたって

私は釣りが好きである。しかし下手くそだと自分でも思う。小物を釣るのはそこそこうまいと思うが小物釣りばかり長年やってきたおかげで大物の釣り方を殆ど知らない。

とは言え大物を釣った経験が無い訳では無い。コイなら60センチクラスを何度も釣っている。海水魚でも10年ほど前にオーストラリアで1メートル20センチになるタイを釣り上げた。しかし私の釣りと言えば、春はアイナメ、夏から秋にかけてはキスやハゼ、冬になればカレイかワカサギであり、大物を狙いに釣りに行った事など殆ど無い。

釣りには魔物が付いている、ビギナーズラックは決してまれでは無い。6年ほど前に釣りをするのが初めてだという女の子を連れて瀬戸内海に釣りに行った。私のほうはアジが数匹釣れただけであったが、その女の子はなんと初めに石鯛を釣り上げた。サンバソウと呼ばれる30センチ以下のものでは無く、縞の消えかけた50センチを超える石鯛を第一投で釣り上げた。勿論周りの協力があっての事だが釣りをした事がある皆様は石鯛を釣り上げる事がどれほど難しいかが解ると思う。石鯛だけを専門に一年中釣りをする釣り師でも一年間で釣り上げれられる石鯛の数は10枚を超えないだろう。磯の王者とも言われ、専門の釣り具に石鯛用の磯渡しの船で石鯛のポイントまで行って石鯛を狙っても一匹も釣れない事が当たり前であり、あの頑丈な体形、サザエを殻のままかみ砕き釣り針をチューイングガムの様に曲げる猛烈な歯、3段引きと呼ばれる強烈な引き、危険な磯での釣りを強いられる専門の釣り師でもこれが現実である。ところが釣りが初めてという女の子のハリにこれがかかり釣り上げてしまう。こんな非現実的な事が何故か頻繁に起こる。これが現実であり、釣りの面白さでもある。

それならば、である。小物釣りをいい加減に切り上げて私も大物を釣ろうと思うのが当然であり、このブログは大物釣りに切り替える為の私の決意でもある。船に乗らずとも海岸からでも大物はいくらでもいる。河口にはスズキやクロダイが沢山いるし、少し水深がある堤防では真鯛やハマチが狙える。和歌山や房総半島では堤防からカツオやシーラまで釣れている。よし、私も大物を釣るぞ!  そう思って今回は釣りに挑んだ。

ネットの情報はあてにはならない

http://fishing-records.net/points/454/

今回はこの情報から姫路市の林崎港に向かった。なにせ初めての大物釣りである。きちんと文面を読み、それに合わせて準備を整えた。 

ところがである。現実に現場に着いて釣り場の近くの釣具屋で話を聞くと全く事情が違う。このページに載っている「いちよせ」というエサ自体現在は殆どの釣具屋で扱っていない。現在釣れている主流はイワシとカレイであるという事である。釣り場に立ってみると納得出来る。漁港とはいえ水深は浅く2メートル弱であり、こんな場所にそんな巨大な魚が釣れるとは考えられない。気持ちがくじけかける。しかし大物を釣りに来たのでカレイが釣れるならヒラメも釣れるだろうと安直な気持ちで釣りに臨む事にした。

ヒラメは完全な肉食魚であり、釣り餌はイワシかコアジを使う。まずはヒラメの餌を釣る釣りから入る事にした。

釣り始め

サビキで寄せ餌をまき魚を集める。針を入れるとイワシが食いついてくる。なるほどイワシならいくらでも釣れる。しかしこのイワシは魚籠に入れて海に入れておいても10分も持たない。すぐに死んでしまう。ヒラメの餌には生きたイワシが必要であるのに簡単に死んでしまう。イワシはいくらでも釣れるがこれでは餌にならない。だんだん嫌になってきてイワシがかかった竿を上げずにそのまま置いておくようになった。

ところがこれが役に立った。針にかかっているイワシにアジが食いついてきた。なかなか形もよろしい。アジ釣りに切り替える。アジは釣り上げてもなかなか死なない。これは使える。しかし大きすぎては餌にならない。小さくてちょうど餌に向くアジを釣るのに夕方まで専念した。

ヒラメを狙う

よく夜釣りでヒラメやスズキを狙う人がいるがヒラメもスズキも基本的に昼行性であり夜になればめったに釣れない。夕方から暗くなるまでと、朝方の明るくなり始めが釣れる時間帯であり、食い時はこの時に集中する。

夕方になりかけて時間だと思ったので、サビキ釣りを中止し、ヒラメ用の仕掛けに代えて2本バリにアジ2匹を付けて放り込んだ。大物釣りの開始である。しばらくは何とも反応が無かったがしばらくすると竿の先に付けた鈴がチリチリと鳴り始めた。ヒラメ釣りで難しいのがこの当たりを見るタイミングであり早合わせは厳禁だという話である。

近くの釣具屋の話では鈴が鳴り出してからタバコを一服吸ってそれから合わせるくらいがちょうどだという事であるが、最近私はタバコをやめたばかりであり、時間がつかめない。5分くらいだと考えて5分間待つ事にした。

これが結果的には大失敗になった。5分後に竿を上げてみると付けておいたアジが2匹ともきれいに食べられていて何も無い。ヒラメに餌を与えただけで終わってしまった。釣りは難しい。その後、真っ暗になるまでアジを餌に付けてヒラメを狙ったが何にも無しである。とうとう完全に夜になってしまった。

クロダイを狙おう

夜釣りで完全に狙えるのはこの地形だとクロダイである。勿論今まで一匹も釣った事は無い。大量の撒き餌を巻いてまず魚を寄せる事から始める釣りであり、クロダイ用の仕掛けを作りつつ、コマセを大量にばらまいた。

電気ウキを付けて投げ込むといきなりウキが沈み込んだ。良しと思って合わせると上がってきたのは大きなフグである。釣りをする人は解ると思うがこれが釣り始めれば釣りにならない。フグは食べられないだけでは無く、その歯は非常に強靭でフグがかかると糸がボロボロになり針を交換しなければならない。交換してまた釣れるのはフグである。また嫌になってきてしばらく竿を上げてコンビニで買ってきた弁当を食べる事にした。

時刻は10時を回った。気を取り直して釣りを始める。ところがである。何故かチヌ用の大きな針にイワシが食いついてくる。アジも時にはかかる。「エビで鯛を釣る」のが理想だがエビでアジとなると微妙な気持ちになって来る。ましてやエビでイワシを釣り上げていては損しているとしか思えない。夜行性の魚を狙おうという事で太刀魚を釣れたイワシで狙う事にしたが全く釣れない。クロダイ用にまた仕掛けを代えて放り込むとしばらくしてふっとウキが沈んで消えた。フグでは無い、合わせると結構引きが強い、とはいってもタイの引きでは無い。上がってきたのはメバル、非常に型もいい。メバルは春を告げる魚だがこんな時期に釣れたのは初めてだ。嬉しい、決して大物では無いがこれまで釣った魚の中では断トツに高級魚だ。その後も夜中まで数匹メバルが釣れた。

夜中になってさてこれからと思った時に空が光り出した。嫌な予感がした。そしてそれが的中していしまう。

降り出した雨

最初はポツポツだったがいきなり稲妻が鳴り、猛烈な雨が降り始めた。それとともに全く魚が釣れなくなった。この雨は2時間以上も降り続き、その後しばらく止んだが明け方とともにまたきつく降ってきた。

もうお昼前である。結局今回の釣りはこれで終了する事になった。

雨が降り出してしばらくして、釣ったアジをさばいて食べてみた。醤油は持ってきていないが海水で味は付いている。アジの刺身である。これが思ったよりうまい。油が乗っていて非常に歯ごたえがある。調子に乗ってイワシも食べてみたがこれはもう一つだった。第一小さい。しかも小骨が多い。しかし雨の中で釣り場で食べるアジの刺身はなかなか良かった。

結局、今回の釣果はアジが10数匹とメバルが5匹ほど、大物釣りとは程遠い結果に終わったがまあ初めての大物釣りでそんなにうまくいく筈も無いと思って自分を慰めて帰路についた。

あとがき

釣りブログなど書くのは初めてで退屈されたなら申し訳ありません。しかこれに懲りずに次回も書きたいと思っています。

私自身10月初めからしばらく入院するのですが退院したら早速出かけるつもりです。

次回は場所を琵琶湖のほとり、安曇川に移してコイ釣りともともと琵琶湖の特産魚であるハスに絞って釣りをする予定です。関東の人にはあまりなじみが無いかもしれませんがハスは利根川でも釣れる猛魚です。関東ではケタバスと呼ばれ大きな口とスズキに似た俊敏性のある魚で針にかかると水面をジャンプして暴れまわります。

小さい頃に私は琵琶湖でモロコ釣りをしていて釣れたモロコにジャンプしてハスが食らいついてきた事があります。ハスを釣ってやろうと一度モロコを水面に戻したら猛烈な勢いで食らいついてきて一瞬で糸を切られました。そのリベンジマッチに挑みます。ブラックバスなどの外来魚と違いハスは日本の特産の肉食魚であり、あの餌に食らいついてきた時の一瞬の強烈な引きは今でも覚えています。

次回も宜しくお願い致します。