東京都知事選挙

都知事選挙での幸福実現党を斬る

前書き

東京都知事選挙の立候補者は21人でありマスコミが大きく取り上げているのは増田、小池、鳥越氏の3候補のみであり桜井誠が取り上げられていない不公平さを私は前回までのブログで記述してきました。

しかしこの私の論理でいけばこの不公平な戦いを強いられている候補は桜井氏を含めて他に18名いる訳です。桜井氏が現在の日本の理不尽さに決起して都知事選に立候補した侍であるならば残りの17名はどうなんだという話になってしまいます。

結論から先に言えば残りの17名は侍でも無ければこの国を憂いて立ち上がった人間でもございません。この17名の大半は自分が本当に都知事になり都政をやっていく気など全くありません。「では何故立候補したのか?」という点ですがこれは税金対策である場合が多く立候補して選挙活動を行う事自体が節税対策になるからであり私は今後数回にわたってネガティブキャンペーンをブログで実行するつもりでいますが意味の無い彼らを一人一人取り上げるつもりは全くありません。

この17名の代表として今回は幸福実現党より立候補した七海ひろこを取り上げてその政策を常識的な目で見る事によって17人の候補が訴えている事の質の酷さを解っていただければ充分だと思っています。

この七海ひろこは幸福実現党の公認候補であり少なくとも他のメンバーよりもまじめに東京都知事になる事を考えており税金対策の立候補とは全く違います。それでもこの程度かとご理解いただく事で皆様に桜井誠を除く17名の候補の立候補者が訴えている事のおかしさを解っていただければ私としてもブログをいちいち他の候補者に充てる事も無く済む訳であり本当のネガティブキャンペーンをする相手のブログの作成を実行できる訳であります。何卒ご理解下さい。

では具体的に彼女が掲げるバラ色の未来の東京を彼女の政策から見ていきましょう。

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七海ひろこの3つの約束

幸福実現党の政策と呼ぶべきでしょうが彼女の公約にも大きな一本の柱があります。

それは大幅な減税政策であり東京が経済特区になる事による東京都内での消費税5%への減税、固定資産税の廃止、所得税の廃止、法人税の大幅減税による企業誘致があり、とにかく減税を行う事で東京の経済を活性化させる事であり若者の貧困を救う事であります。なかなか庶民には魅力的な政策です。

次に2つめですが建築法の改正により東京都の高層ビルの建設ラッシュにより空中空間を活用して東京都のマンハッタン化を進めて安い家賃で都心部に容易に人が住めるようにする事であり、そうする事で東京の活性化を行う事です。都心の一等地に格安で居住できるという非常に魅力的な提案です。

最後の一つは眠らない街、東京であり24時間交通機関を動かす事により、時間を気にせずに遊びに行ける訳であり、終電を考えて飲みに行く事も無く自由にいつまでも遊べる街に東京を変えてしまって皆様が東京で遊ぶ際にも空港から都心まで移動する外国人にとっても大変に便利です。なかなか魅力的な提案ですよね。

絶対に実現しない3つの約束

では彼女を当選させればどうなるのでしょうか?  確実にこれらの約束は一つも実現いたしません。私は以前に参議院選挙用のブログで宗教政党は公約を守る方向に進むと書きましたが、それは国政選挙である程度の議席を取った場合であり首長選挙とは全く異なります。

まずこの「3つの約束」はどれもが都知事の権限を遥かに超えています。消費税を決めるのは国家であり東京都ではありません。東京だけの消費税が変わる事などは絶対に出来る筈も無くこんな無茶が行われたら逆に日本の民間企業に深刻な打撃を与えてしまいます。日本のメーカーは東京だけに商品を販売している訳では無く当然日本中に発売しています。この販売価格が東京と他の地方では値段が変わってしまう訳であり二重経理になってしまいます。東京近辺の商店やスーパーは軒並み閉店に追い込まれて日本経済は危機的な状況に直面します。

金融機関はもっと深刻で東京から都市銀行は一つも無くなり完全に東京は孤立してしまいます。東京が日本から独立するのと同じであり日本のGDPの三分の一を叩きだす巨大都市である東京は日本の一部であるからこそこれが出来る事をお考えください。

固定資産税や所得税は確かに都道府県によって異なりますがそれは国家が地方の裁量の範囲を認めているだけであり東京都知事の権限でこれを廃止する事は絶対に出来ません。

次に建築法の改正ですがこれも東京都知事の権限で簡単に変えられるものではありません。日本の建築基準とアメリカの建築基準は最初から全く違い自然災害の多い日本の建築基準にはそれなりの理由があり設けられている訳です。仮にこの基準を変えたとしても土地の買収には莫大な資金が必要です。若者向けの高層マンションをある建築会社が考えたとしてもそのマンションの入居費用の決定権は建築会社にあり東京都知事には何の権限もありません。それでももし低賃金の高層マンションが誕生したらどうなるでしょうか?  そこに一番に入り込むのは東京近辺にいる不貞外国人になる可能性が極めて強く犯罪の温床になってしまいます。

その犯罪を助長するのが最後の「眠らない街東京」であり一見外国人の旅行者に便利に見えるこの制度は犯罪者にとっても非常に便利な制度である事をお考えください。テロリストが24時間公共の交通網を使って自由に出入りできる街に東京が変わってしまい、街に出かける大量の若者がそのターゲットにされてしまいます。日本人には日本人の節度があり道徳があり皆がその中で生きています。この24時間眠らない東京が出来た途端にそれが崩れ去る可能性が極めて強くこんな制度には絶対に私は賛成できません。この一見庶民の夢を語っているような3つの約束が実はとんでもないものである事をご理解下さい。

幸福実現党の本音

参議院選挙での幸福実現党の比例投票数は36万票余りしかなく惨敗いたしました。

この投票数よりも幸福の科学の信者数が多いという事は決して無くこれから信者になろうとする人間も決して多くは無いでしょう。幸福の科学は確実に追い詰められており追い詰められたカルト教団は暴走する可能性が高い事をオウム事件から思い出して下さい。彼らの考えは首都である東京を抑える事による日本の弱体化であり、日本国体の崩壊です。資金面でももう幸福の科学は崖っぷちまで追い詰められています。ですからこんな無茶苦茶な公約を出してきたのでありこの候補が当選する確率はゼロに近いと私は考えています。

だからこそ大変に危ない、この候補の落選後に大川隆法が何を言い出すか解らず、何をしてくるかも解りません。オウム事件が国政選挙でオウムが惨敗した直後から急速に動き出した事を考えてこの選挙終了後のこの宗教の動向には注意すべきであると個人的には思います。

あとがき

今回のブログはこれまでの桜井誠の事を書いたブログとは違い保守層の人からもっと真面目にやれとお叱りを受けそうな内容になってしまいました。

ただ、私としてはこの七海ひろこが当選する可能性は無いと思いますが彼女はかなり美人であり浴衣姿で選挙演説を行い、演説後は支援者とハグ行為を行うなど無党派層の未成年の有権者の投票を狙っているとしか思えない一面もあり、あえて取り上げました。

ここで取り上げなかった他の候補者についても内容は似たようなものであり、もし若者の投票が一票でもこれらの候補に流れるのは非常にもったいないと感じています。甘い言葉には必ず裏があります。

桜井誠以外の殆ど報道されない面々が東京都知事になる可能性など全く無いと言ってもよく、それならば是非投票用紙に桜井誠の名前を書いていただきたく思います。

東京都民の若年層の有権者数は500万人近いと聞いています。関西に住む私から見れば恐ろしい数でありこの層が選挙に行くかどうかで東京都知事が決定しても不思議ではありません。皆様の持つ権限はわずか一票でしかありませんがそれが集まった時にその投票が東京を動かし日本を変える重要な投票になり得ます。皆様の賢明なご判断と投票を期待しております。

宜しくお願い致します。